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2010/03/12

新生PiLが約17年ぶりにツアーを敢行

1992年を最後にツアー活動から遠ざかっていたJOHN LYDON率いるPUBLIC IMAGE LTD (PiL)が、4/16からカリフォルニア州インディオで開催されるCOACHELLA VALLEY MUSIC AND ARTS FESTIVALで約17年ぶりとなる北米ツアーをスタートさせる。この北米ツアーでは、その後5月半ばまでに19公演をこなすことになっており、引き続いてヨーロッパ・ツアーへと突入。新生PiLをファンにアピールする。

またこの北米ツアーに先立ち、4/7(水)にはABCテレビの『JIMMY KIMMEL LIVE』に出演し、人気番組『AMERICAN BANDSTOP』の30周年記念番組の時以来となる約18年ぶりの全米テレビへの出演を果たす。

PiLは1978年にTHE SEX PISTOLSの終焉と共にLYDONが結成したグループで、今回のツアーはファンのためであると同時に、新たなレコーディングのための資金集めの意味も兼ねているという。現在バンドには、後援者、レコード会社、スポンサーなどは一切付いていないため、新作レコーディングのための資金を稼ぐにはツアー活動が最も有効だと考えたそうだ。そして新作は、おそらくLYDONのロサンザルス近郊の自宅に作ったデジタル・スタジオで行うことも明らかにしている。
LYDONがPiLの再結成を決めたのは、2009年に父親を亡くしたこと、そして兄が咽頭ガンを患い長年苦しんでいることが直接の影響だったという。特に父親を失った悲しみから自らを解放するために、LYDONは母の死に関して書いた1979年の楽曲「DEATH DISCO」に耳を傾けたそうで、それがきっかけで再びステージに立って自らの感情をファンにぶつけたいと考えたそうだ。

そして悲しみを克服したLYDONは、現在PiLの活動とは別に複数のプロジェクトも進めている。その中の代表的なものとして著書の執筆があり、1995年に書いた『ROTTEN…NO IRISH, NO BLACKS, NO DOGS』とはまったく趣きの異なる作品になるようだ。

一方、THE SEX PISTOLSとしての活動はこのまま“お蔵入り”状態にしておくのが良いと考えているそうで、「活動を再開したら最高に楽しいだろうし、世界中にそれを待ち望んでいるファンは多いと思う。でも俺は自分の思う道を進みたいと考えているんだ。俺にとっては、PiLこそが心と魂の拠り所なのさ」とコメントしている。

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